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山岡 正子(やまおか まさこ)

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 ◆2017年7月25日(火)開催

自分なりの成長の循環を作りだす

2017/05/07 投稿

「なぜ取締役になれたのですか?」と、聞かれることがあります。

それにお答するには、当時の私の状況を説明させていただきたく少々おつきあいくださいませ。

私は一人娘を持つワーキングマザーですが、残念ながら2度の結婚生活を継続させることができませんでした。シングルマザーとなった私は、一家の大黒柱、つらいことや苦手なことがあっても簡単にギブアップできる状況ではなかった、というのが本音です。

それまでコンピューターのプログラマー、インストラクターとしてのキャリアしかなかった私に任されたのは、初めての営業職。原価計算の方法や通信機器の製品知識を叩き込まれ、いざ外に出てみるとそこは男性中心の世界。某家電量販店の商品部の商談に同行した際は、待合室で順番待ちしているグレーと紺の背広軍団に圧倒されたことを覚えています。場違いな発言をして、担当営業から外された苦い経験も思い出されます。

営業は大変な業務ではありましたが、様々なお客様とお会いし、自分が知らなかった社会の仕組みや経済のお話を聴くことは、私の楽しみでもありました。また、外に出ていくのは営業であっても、後方で支えてくれるアシスタント、売れる商品を作りだしてくれる開発部門や技術部門、トラブル対応を任せられるサポート部門など他部門との連携の重要さを、身をもって実感したのもこの時期でした。

私は社内においては、販売管理システムの整備、代理店流通網の整備、コールセンターの立ち上げなどを担当し、会社全体が効率よく動くための潤滑油となりました。対外的には広告、宣伝、市場調査会社への情報提供など、売り上げに結び付く可能性を見出すために広報としての役割を果たしていました。さらに購買部門を任されたことで、経営の根幹ともいえる在庫管理、ストックローテーションの重要さを思い知りました。次から次へと新しい技術が生み出される通信機器は、まさに生鮮食品と一緒です。時期を誤れば古い規格の商品となり二束三文、逆に販売見込みを誤って大量に作り過ぎれば滞留在庫となり資金を圧迫することになります。

こういった経験、ここでは書ききれない度重なる試練を乗り越え、逃げずに取り組み続けた姿勢と成果、そして、社内、顧客、工場(ほとんどの製品は台湾で製造)と密な情報交換が取れる関係性、信頼関係を構築する力が認められ、私は取締役に任命されたのだと感じています。

なぜ逃げずに取り組み続けられたのか?もちろん、シングルマザーとして働き続けなければならない使命感はありました。それにも増してやりがいが感じられたのは、自分なりの成長の循環を作りだせたことだと思います。私にとってのやりがいは、企業の中で競い合って出世することではなく、メンバーと共に挑戦し、より魅力的な組織作りを行うことでメンバーの成長を見届けることでした。時にはメンバーから「お母さん」と呼ばれることもあり、そんな歳なのかとがっくりする反面、頼られ親しまれていることを誇らしく感じる自分もいました。

管理職になることは、いろいろな意味で厳しい側面があることは否めません。しかしながら、自分の経験で確信できたのは、責任の重さとやりがいは比例するということです。私は研修や講演を通じて、あらゆる人が自分自身の可能性を見出し、自分なりの成長の循環を見出す支援をしていきたいと思います。