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50歳、会社人生を卒業

2018/01/12 投稿

「やっぱり、この時が来たか」

50歳の誕生日を迎える数カ月前、当時、IT系ベンチャー企業の持ち株会社、ホールディングスの人事部長をしていた私は、30代後半の役員に呼び出されました。

告げられたのは部署異動と降格人事、年俸引き下げ。役職定年という制度はなく、何か大きなミスをした訳ではなかったのですが、私は数年前からこの流れを感じ取っていました。次々とM&Aが進む中で上昇志向の高い若手が台頭し、自分を取り巻く空気が変わってきていたのです。
創世記から会社を成長させるために身を粉にして働き、業績を上げ、株式上場を果たし、営業部長、マーケテイング部長、国際営業部長、人事部長と数々の管理職を歴任してきた私は、それなりの年収も手にしていました。しかしながら、過去の私を知らない彼らにとって40代後半に差しかかった私は、主戦力からはずれているのに給与を“もらい過ぎ”てる人、という認識だったと思います。というか、実際に言われたこともあるので確かにそう思われていました。
「わかりました。辞めますね。」「そうですか、今までご苦労様でした。」

 

こうして私は50歳の誕生日に会社人生を卒業しました。

しかし!恐ろしいことに、私は、次の仕事が決まらないうちに、会社人生卒業の日を迎えてしまいました。なぜか、なぜなら、当てが外れたのです。50歳の転職を完全に甘くみていました。もともと楽観的で、根拠のない自信がどこかにあり、かつて、40歳の頃、ヘッドハンティングの会社からお声がかかったように、今回も周囲から求められていると思い込んでいたのです。「いい仕事があったら紹介するね」「あならなら、大丈夫よ、頑張って」という言葉だけが通り過ぎていきました。当時私は、一人娘に残してあげたいと都内にマンションを購入しており高額な住宅ローンを返済していたので、収入が途絶えるのは致命的です。焦りました。そして、縁あって貴金属の相場業界で働いてみたのですが、なんとも表現し難い違和感を感じて数カ月で身を引きました。この時、やっと気づいたのです。価値観の 違う仕事で高収入を得ても満たされない自分がいることに。
そして、私は改めて自分のキャリアを棚卸しました。まさに50歳でのキャリアの棚卸です。50歳の私には、もはや会社人生での肩書は役に立たず、何の武器にもなりません。唯一、私の身を助けてくれたのはキャリアコンサルタントの資格でした。様々な場面で悩み葛藤し、乗り越えた経験があるからこそ、クライアントに寄り添い力づけることができました。結婚、育児、離婚などのライフイベントに向き合いながらも働き続けてきたからこそ伝えられるメッセージがありました。

この道で生きていこう!と決心すると同時に、東京のマンションを処分し埼玉の実家に戻り、私の第二の仕事人生、セカンドキャリアが始まりました。

 

今から思うと、50歳で退職を決めた私の考えはとても短絡的でした。会社を辞めても同じ生活が続くと、根拠もなく信じていたのです。現実に直面してわかったことは、働き続けるうえで学び続ける意欲や成長する気持ちをを止めてはいけいないということ。そして市場における自分の価値を正しく見極める必要があること。

ひとつの会社で働き続けていると、その会社で積み上げてきた知識や経験に満足してしまう時がきます。それは、自分で自分の成長を止めてしまうことになります。もし、60歳定年で辞めたら?65歳まで再雇用で働いたとして、その先でも働く人生を選ぶとしたら?その時、目指す収入を稼ぐだけの自信があるのか?その時の自分は「何をして稼ぐ人」になっていたいのか。

準備をぜずに行き当たりばったりで辞めてしまった苦労を思うと、40代後半にさしかかってきた時にこそ、自分の人生を、キャリアを、改めて描く必要があったことを反省するとともに、後からくる皆様に伝えていきたいと思います。